セレックによる治療
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1
- 診察と準備
- 歯科医師が診察を行い、修復が必要な歯を確認します。必要に応じて、虫歯の除去や歯の形を整えるための処置を行います。
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2
- 3Dスキャン
- 光学スキャナーを使用して、患者の歯と口腔内をスキャンします。従来の印象材を使用しないため、患者の不快感が軽減されます。
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3
- 設計
- スキャンデータをCADソフトウェアに取り込み、歯科医師が修復物の設計を行います。
設計の過程では、歯の形状、咬合関係(噛み合わせ)、色合いなどを細かく調整します。
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4
- 製造
- 設計が完了したら、データをCAMマシンに送信し、セラミックブロックから修復物を削り出します。
このプロセスは通常30分から1時間程度で完了します。
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5
- 装着
- 完成した修復物を患者の歯に試適し、必要に応じて微調整を行います。適合が確認されたら、修復物を接着剤で固定します。
当院ではセラミックの被せ物や詰め物を効率よく設計・加工するシステム「セレック」を導入しています。
セレックとは、コンピューターを使ってセラミックの被せ物や詰め物を製作する装置のことです。
患部をスキャンして歯列をデータ化し、ミリングマシンと呼ばれる工作機械で製作します。
歯型を採らずに被せ物や詰め物を作ることができます。
治療費:¥60,000~
セレックを利用するメリット
1日で製作可能
通常補綴治療の場合、型を取って技工士に作製依頼、完成しようやく治療開始という流れでおおよそ1~2週間かかっていました。
セレックにおいては高精度の3D光学カメラにてスキャン、3D画面において修復物を設計、そのデータをもとに作製となりすべてを一度に行えるため、最短1日で修復が可能となり、非常にスピーディーに治療ができるのも大きな特長です。
ギラギラ光る金属の詰め物が、その日のうちに自然で美しいセラミックの詰め物に生まれ変わります。
審美的
セレックシステムでは、セラミック素材を使用するため、審美性に優れ自然な透明感で美しい見た目の歯を手に入れることができ、治療後も自然な口元を保てます。
また金属は錆びたり溶けたり隙間からのむし歯になる可能性が高いことやプラーク(歯垢)がつきやすいという危険がありますが、セレックは高品質なセラミックを使用するため、耐久性を持ち10年後の残存率も高いと言われています。
身体に優しい
セラミックは、金属のようにイオン化して溶け出したり電流が流れたりしない歯科材料で、アレルギーの心配がありません。
またセラミックは天然歯に近い素材となるため、変色や摩擦が起きにくく、また噛み心地もとても自然です。
セレック(CEREC)治療の流れ
CERECを使用した治療の流れは、以下の通りです。