初回治療の質で変わる!米国式と日本式の根管治療成功率の差について
2024/12/30
こんにちは。東京(外苑前)の自由診療専門歯科医院、サウラデンタルクリニック青山です。
根管治療は歯の健康を守るために非常に重要な治療ですが、治療が失敗してしまうこともあります。
特に、初回治療と再治療では成功率に大きな差が出ることがあります。実は、米国と日本では根管治療の成功率に違いがあり、この違いは治療方法や使用される技術に大きく影響されています。
米国では高い精度の診断機器や専門医による治療が一般的で、治療の成功率も比較的高いとされています。
一方、日本ではまだ保険適用の治療が主流であり、治療の質にばらつきがあることもあります。
治療の成功率は、治療を始める段階での選択が大きなポイントになるため、最初から専門医に相談することが、長期的な歯の健康に繋がる可能性が高いと言えるでしょう。
当院では、マイクロスコープ・歯科用CT・ニッケルチタンファイル・MTAセメント・ラバーダム防湿を用いた米国式の精密根管治療をご提供しております。
米国と日本の根管治療の成功率の違い
初回根管治療の成功率
米国
米国では、初回の根管治療の成功率は約85%から90%とされています。
最新の技術や器具を使用することで、治療精度が向上し、高い成功率を実現しています。
特に、マイクロスコープや歯科用CTなどのデジタル技術を活用することで、歯の状態を精密に把握し、治療の成功が高まります。
日本
日本では、初回根管治療の成功率はおおむね50%前後と言われています。
日本でも高精度の治療が行われていますが、特に複雑な症例では専門医に相談することが推奨されます。
再根管治療(根管治療の再治療)の成功率
再根管治療は、初回治療で感染が取り除けなかったり、再感染が起きたりした場合に行います。
米国
再根管治療の成功率は50%から70%程度とされています。
再治療を行う際は、過去の治療がどれだけ精密であったかが成功率に大きく影響します。
特に、初回治療が不完全だった場合、治療が難しくなり、成功率が低下します。
日本
再根管治療の成功率は30%程度とされています。
やはり、前回の治療が不完全だった場合、再治療は難易度が高くなるため、成功率が低くなる傾向があります。
再根管治療の成功率と初回治療の質の関係
再根管治療の成功率は、初回根管治療の質に大きく影響されます。
再根管治療の成功率が初回の治療の質に大きく影響される理由は、初回治療中に生じた問題が再治療を難しくするからです。
具体的には、以下のような問題が再治療を複雑にします。
誤った処置による穿孔(パーフォレーション)
根管治療中に誤って歯の根の外側に穴が開いてしまうことを「穿孔」といいます。
この場合、根管とは異なる場所に穴が開いてしまうため、細菌がそこから入り込み、感染を引き起こすことがあります。
穿孔があると、再治療時にその場所を特定し、修復するのが非常に難しくなり、成功率が低下します。
根の先端の形状の偏位
初回治療で根管が完全に清掃されていない場合、または適切に充填されていない場合、根の先端部分(根尖)の形状が偏位してしまうことがあります。
この偏位が生じると、再治療で根管を正確に掃除することが困難になります。
また、根尖部分に感染が残ると、根管内に細菌が再び繁殖し、治療が失敗するリスクが高くなります。
不完全な充填
初回治療時に根管内の詰め物が不完全だと、そこから細菌が侵入し、再感染を引き起こします。
このようなケースでは、再根管治療で完全な清掃と充填を行うことが求められますが、以前の詰め物がしっかりと密封されていない場合、治療後に新たな感染を防ぐのが難しくなることがあります。
これらの理由から、初回治療が適切に行われていないと、再根管治療の成功率が低くなる傾向があります。
そのため、最初から高い技術と精密な診断が求められる根管治療は、専門医に任せることが重要です。
初回治療でしっかりと処置を行うことで、再治療を避け、長期的に歯を保存できる可能性が高まります。
主な成功率の差を生む要因
(1) 専門的技術の有無
米国
専門医であるエンドドンティストが根管治療を行う場合が多く、患者が専門医を選ぶことが一般的です。
エンドドンティストは、歯科医師免許取得後さらに2~3年の追加教育を受けており、高度なケースにも対応できます。
日本
日本では一般歯科医が根管治療を行うケースが多く、結果的に技術や経験に差が生じます。
(2) 使用される機器と技術
米国
米国の多くの歯科医院では、マイクロスコープやラバーダム、ニッケルチタンファイル、MTAセメントなどの最新機器を標準的に使用します。
また、歯科用CTを用いて治療前の診断を行うことで、見えない部分の問題を正確に把握しています。
日本
日本では、これらの高度な機器を使用していない医院もまだ少なくありません。
ラバーダム防湿が使用されない場合、唾液や細菌が治療中に入り込むリスクが高まり、治療の失敗につながることがあります。
(3) 治療方針と費用の違い
米国
保険外診療が一般的で、患者は治療費が高額になることを理解し、高品質の治療を求めます。
そのため、治療計画が緻密に立てられ、治療に十分な時間と資源が投じられます。
日本
日本では健康保険が適用される範囲での治療が主流です。
保険診療では、治療にかけられる時間や材料が制限されることがあり、治療の質に影響を及ぼす場合があります。
そのため、自由診療で行う精密根管治療を選択する患者が増えつつあります。
3. 日本で成功率を高めるための選択肢
精密根管治療を提供する医院を選ぶ
マイクロスコープやラバーダム、歯科用CTを用いた治療を行う医院を選ぶことで、治療の成功率を向上させることが可能です。
専門医を探す
根管治療を得意とするクリニックを探すことで、より安全で効果的な治療を受けられます。
自由診療を検討する
保険診療の制約を超えた治療を提供する自由診療のクリニックでは、高品質な治療を受けることが可能です。
当院では、米国式の精密根管治療を提供しています。
治療においては、最新のマイクロスコープ、歯科用CT、ニッケルチタンファイル、MTAセメント、そしてラバーダム防湿を駆使し、精度の高い治療を行っています。
これらの技術を組み合わせることで、根管内の細部まで徹底的に清掃・処置し、再感染を防ぎます。
また、治療中の感染リスクを最小限に抑え、患者さまにとってできる限り快適で安全な治療を提供しています。
根管治療に不安がある方も、安心してご相談ください。
他院とは異なる、歯を守り抜くための当院のこだわり精密根管治療の流れ
サウラデンタルクリニック青山 :https://www.hori-dental.com/
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