インプラント治療後はMRI検査が出来ない!?ジルコニアインプラントという選択肢も

      2024/12/10

東京(外苑前)の自由診療専門歯科医院、サウラデンタルクリニック青山でインプラント治療後にMRI検査はできる?についての解説

こんにちは。東京(外苑前)の自由診療専門歯科医院、サウラデンタルクリニック青山です。

当院にお越しになる患者さまから、「インプラント治療をしたらMRI検査が受けられなくなるって本当ですか?」というご質問をいただくことがあります。
この話題、特にインプラントを検討中の方には気になるポイントですよね。

今日は、この噂の背景や本当のところについて、わかりやすくお伝えしたいと思います。
インプラント治療を安心して選択していただけるよう、じっくり解説していきます。

 

チタンインプラントでも基本的にMRI検査は可能です

東京(外苑前)の自由診療専門歯科医院、サウラデンタルクリニック青山でインプラント治療後にMRI検査はできる?についての解説

結論から言うと、一般的なチタン製インプラントを使用していても、MRI検査を受けることは可能です。

MRI検査における不安の多くは、金属の影響によるものです。
たしかに、MRIは強力な磁場を利用する検査なので、体内の金属が磁場に反応すると問題が起こる可能性があります。
でも、チタンは「非磁性体」と呼ばれる素材で、磁場に反応しにくい性質を持っています。
このため、通常のMRI検査ではチタンインプラントによる影響はほとんどありません。

また、最近のMRI機器はさらに進化しており、金属があったとしても画像に与える影響を最小限に抑える設計がされています。
ですから、「インプラントをしたからMRIが受けられない」といった心配は、ほとんど当てはまらないと言っていいでしょう。

 

では、なぜ「MRIが受けられなくなる」と言われるのか?

「インプラントを入れるとMRI検査ができなくなる」という噂が広がった背景には、いくつかの事実や誤解が複雑に絡み合っていることがあります。
この噂を正しく理解するために、その原因を一つひとつ詳しく見ていきましょう。

 

1. 他の金属製品との混同

医療分野では、磁場に反応しやすい金属を体内に入れることには一定のリスクが伴うことがあります。
例えば、以下のような金属が代表的です。

鉄やニッケルを含む金属(強磁性体)
これらは強力な磁場に引き寄せられる特性があり、MRI検査中に動く可能性があります。
この動きが体内組織を損傷するリスクを伴うため、MRIが制限される場合があります。

磁性金属を使用した心臓ペースメーカーや神経刺激装置
これらは磁場の影響で誤作動を起こす可能性があり、厳密な確認が必要です。

こうした金属製品に関する注意事項が広く知られる中で、「インプラントも同じように危険なのでは?」という誤解が生じたと考えられます。

 

2. チタンインプラントの特性が十分に知られていない

チタンは、非磁性体と呼ばれる金属の一種です。
これは、MRI検査で用いられる強力な磁場にほとんど反応しない素材を指します。

しかし、金属というだけで「何かしら影響があるのでは?」と考える方も少なくありません。
また、過去には以下のようなケースが問題視されたことがあります。

チタンインプラントがMRI画像に影響を与える可能性
MRI検査では、体内の金属が画像に「アーチファクト」と呼ばれるノイズを発生させることがあります。
ただし、これも現在では技術の進化により、金属の影響を最小限に抑えられるようになっています。
こうした細かい特性が広く知られていないため、誤解が噂として広がったと考えられます。

 

3. 古いMRI機器に関する記憶や情報

MRI技術はここ数十年で急速に進化していますが、以前のMRI機器では金属製品への対応が現在ほど進んでいなかったこともあります。
旧式のMRI機器では、金属の存在が検査の安全性や画像品質に大きな影響を与えることがありました。
そのため、「金属が体内にあるとMRI検査は難しい」という認識が広まっていました。
これが「インプラントを入れたらMRI検査ができない」といった古い情報として残り、今でも一部で信じられている理由の一つです。

 

4. インプラント以外の歯科金属製品との混同

歯科治療では、インプラント以外にも金属を使用するケースがあります。例えば、次のようなものです。

銀歯(アマルガム)
過去に使われていたアマルガムには、磁場に反応する金属が含まれている場合があり、MRI検査の妨げになるケースもありました。

金属製の詰め物やブリッジ
一部の金属製品はMRI画像にノイズを生じさせることがありました。

こうした歯科用金属製品の影響と、インプラントの影響が混同されている場合があります。

 

5. 特殊な合金を含むインプラントの使用

一般的なインプラントは純チタンやチタン合金で作られており、これらは非磁性体であるため、MRI検査で問題が生じることはほとんどありません。
しかし、特殊なケースでは、合金の成分や性質によって低い確率ではありますが、MRI検査に以下の影響が出ることがあります。

磁場への反応性
磁場の影響を受ける成分(強磁性体)が含まれている場合、インプラントがわずかに動く可能性があります。
ただし、この影響が体感されることは極めて稀です。

画像へのノイズ(アーチファクト)
特殊な合金成分がMRI画像に影響を与えると、検査部位によっては画像が歪んだり、ノイズが入ることがあります。
これは特に、頭部や顎周辺のMRI検査で起こりやすいとされています。

 

それでも不安な方へ:「ジルコニアインプラント」という選択

「やっぱり金属というだけで不安…」という方もいらっしゃいますよね。
そのような場合は、金属を一切含まない「ジルコニアインプラント」を選ぶのも一つの方法です。

ジルコニアインプラントは、セラミック製のインプラントで、以下のような特徴があります。

完全に非金属素材なので、磁場の影響をまったく受けません。

白い素材で、歯ぐきから見えたときに目立ちにくい。

生体親和性が高く、金属アレルギーの心配がない。


MRI検査に対する不安が特に強い方や、金属アレルギーをお持ちの方には、ジルコニアインプラントがぴったりの選択肢です。

⇒ジルコニアインプラントについて

 

最後に

東京(外苑前)の自由診療専門歯科医院、サウラデンタルクリニック青山でインプラント治療後にMRI検査はできる?についての解説

「インプラント治療をしたらMRI検査が受けられなくなる」という噂は、不安を煽るように聞こえますが、事実とは異なる部分が多いです。
チタンインプラントを選んでも基本的に問題はなく、さらに安全性や安心感を求める場合はジルコニアインプラントも選べるということを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

当院では、患者さまの不安を一緒に解消しながら治療を進めています。
どんな小さな疑問でもお気軽にご相談ください。皆さまに安心して治療を受けていただけるよう、全力でサポートいたします!

 



サウラデンタルクリニック青山 :https://www.hori-dental.com/

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