インプラントは老後も大丈夫?老後のケアやデメリットも解説
2025/02/10

こんにちは。東京(外苑前)の自由診療専門歯科医院、サウラデンタルクリニック青山です。
インプラント治療は、失われた歯を補うための優れた選択肢ですが、患者さまの中には「老後になってもインプラントは大丈夫なのか?」「高齢になるとケアが難しくなるためインプラントは避けた方が良いのではないか?」というご心配をされている方も少なくないようです。
確かに、老後を考えた場合、インプラント治療には注意が必要な点もあります。
この記事では、老後を見据えたインプラント治療のメリットやデメリット、インプラントの寿命を延ばすための対策について詳しくご説明いたします。
老後を考えた場合のインプラント治療のメリット

快適な咀嚼機能の維持
老後になっても、インプラントは自分の歯に近い感覚で食事を楽しむことができます。
しっかりと栄養を摂取することで、健康寿命の延伸に役立ちます。
他の歯への負担軽減
ブリッジや部分入れ歯では隣接する歯に負担がかかることがありますが、インプラントは単独で機能するため、他の歯を守ることができます。
顎骨の健康維持
インプラントは骨と結合するため、顎骨の退縮を防ぎます。
老後も顔の輪郭を保ちやすく、若々しい印象を保つことが出来ます。
精神的な安心感
入れ歯のように外れる心配がないため、会話や笑顔にも自信を持つことができます。
老後のインプラントのデメリット

手術が必要
インプラントは外科的処置が必要です。
そのため、お身体の健康状態によってはインプラント治療が出来ない場合もあります。
当院ではCT診断とシミュレーションソフトを活用し、安全性の高い手術を行っています。また、短時間で済むため患者様の負担を軽減できます。
定期的なケアが必要
インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
当院では歯科衛生士による専門的なクリーニングや、患者様に合わせたセルフケア指導を行っています。
インプラント周囲炎のリスク
インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯肉や骨に炎症が生じる疾患です。
ケア不足により起こる炎症で、放置すると骨の喪失やインプラントの脱落につながる可能性があります。
初期段階のものは「インプラント周囲粘膜炎」という歯肉に限局した炎症で、早期に発見・対処すれば治癒が可能ですが、「インプラント周囲炎」になってしまうと、骨にまで炎症が及んだ状態で、最悪インプラントが抜け落ちてしまいます。
老後におけるインプラント周囲炎リスクの特徴

唾液分泌量の減少
加齢に伴い唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。
細菌が繁殖しやすい環境が生まれ、インプラント周囲炎のリスクが高まります。
セルフケアの難しさ
老後は手指の細かい動きが衰えることがあり、歯ブラシや歯間ブラシの使用が難しくなる場合があります。
全身疾患の影響
糖尿病や心疾患などの慢性疾患が増加し、免疫力が低下することで、炎症のリスクが上昇します。
義歯や他の歯との影響
部分入れ歯や他の補綴物との相互作用がインプラント周囲に影響を与えることがあります。
老後を見据えたインプラント周囲炎の予防対策
唾液分泌を促進する工夫
水分補給
十分な水分摂取を心がけ、口腔内の潤いを保ちます。
唾液腺マッサージ
唾液の分泌を促すためのマッサージを取り入れます。
機能性食品の活用
キシリトールガムやロゼンジを噛むことで唾液分泌を促進します。
セルフケアのサポート
電動歯ブラシの使用
電動歯ブラシは加齢に伴う手の動きの制約を補い、効率的な清掃を可能にします。
簡易な歯間清掃具の導入
持ちやすく操作しやすい歯間ブラシや糸ようじを選択します。
定期的なプロフェッショナルケア
歯科医院でのメンテナンス
老後はセルフケアだけでなく、定期的なプロのクリーニングが重要です。
バイオフィルムの除去
専門的な器具を使用してインプラント周囲のプラークを取り除きます。
咬合の調整
加齢により咬み合わせが変化するため、定期的にチェックします。
全身の健康管理
慢性疾患の管理
糖尿病や高血圧などを適切に管理し、全身の健康を保つことでインプラントの健康も守ります。
栄養バランスの取れた食事
骨や歯肉を健康に保つために、カルシウムやビタミンDを意識した食事を摂取します。
老後に適したインプラント素材と設計の選択
ジルコニアインプラント
当院では、細菌が付着しにくく、生体親和性の高いジルコニアインプラントを採用しています。
清掃しやすい設計
インプラントの形状や配置を工夫することで、清掃の負担を減らします。
老後に適したインプラント素材としてのジルコニアインプラント

インプラント治療を検討する際、素材の選択は非常に重要です。
特に老後を見据えた場合、ジルコニアインプラントはその優れた特性から、多くの患者様に適した選択肢となっています。
ジルコニアインプラントとは?

ジルコニアインプラントは、ジルコニウムという金属元素を酸化させた「二酸化ジルコニウム」を主成分とするセラミック素材のインプラントです。
金属ではなく、セラミック素材であるため、審美性や生体親和性の面で優れています。
ジルコニアインプラントの主な特性
細菌の付着が少ない
ジルコニアの表面は非常に滑らかで、細菌が付着しにくい特性があります。
高い生体親和性
ジルコニアは生体との適合性が高く、アレルギー反応や炎症が起こりにくい素材です。
特に金属アレルギーを持つ患者様にも適しています。
優れた耐久性
ジルコニアは非常に硬く、耐久性が高い素材です。咬む力が強い部位にも適応可能で、長期間にわたって機能を維持します。
審美性の高さ
ジルコニアは白色の素材であるため、天然歯に近い見た目を実現できます。
特に歯茎から透けることがないため、審美性を求める患者様に最適です。
金属不使用
金属を一切使用していないため、電磁波の影響を避けたい方や金属感が気になる方におすすめです。
老後にジルコニアインプラントが適している理由
インプラント周囲炎のリスク軽減
ジルコニアインプラントは、チタンインプラントと比べて傷がつきにくく、表面が滑らかなため、細菌やプラークの付着が大幅に抑えられる特性があります。
このため、インプラント周囲炎のリスクを効果的に軽減できる素材として注目されています。
全身の健康に配慮
老後は全身疾患を抱える患者様が多くなります。
金属アレルギーや炎症を引き起こしにくいジルコニアは、全身の健康を考慮した安全な素材です。
審美性が長期間持続
歯茎が下がりやすい老後でも、ジルコニアは金属の露出がなく、見た目の美しさが保たれます。
長期間使用できる耐久性
老後は再治療が困難になる場合もありますが、ジルコニアインプラントは高い耐久性により長期的な使用が可能です。
ジルコニアインプラントの注意点
技術が必要
ジルコニアは非常に硬いため、施術には専門的な知識と技術が求められます。
当院ではジルコニアインプラントの豊富な実績を持つ歯科医師が担当します。
コストが高い
ジルコニアインプラントはチタンインプラントに比べて費用が高くなる場合があります。
ただし、その長期的なメリットを考えると、総合的な価値は非常に高いと言えます。
当院でのジルコニアインプラント治療
当院では、患者様が安心してジルコニアインプラントを選択できるよう、以下の点に力を入れています。
CT診断とシミュレーションソフトによる安全な治療計画
手術の前に詳細な診断を行い、正確で安全な治療を提供します。
熟練した専門医による施術
ジルコニアインプラントに特化した専門医が対応します。
個別メンテナンスプログラムの提供
老後のケアを見据えたメンテナンスプランを作成し、長期間の健康維持をサポートします。
患者様への情報提供とサポート
素材や治療法について丁寧に説明し、患者様の不安を解消します。
まとめ

インプラント治療は、老後も快適な生活を支える優れた選択肢ですが、老後のリスクを考えた場合、適切なケアと定期的なメンテナンスに加え、インプラントの素材選びも重要なポイントです。
ジルコニアインプラントは、その優れた特性から、老後を見据えたインプラント治療において非常に有効な選択肢です。
耐久性、審美性、生体親和性に優れ、患者様の生活の質を向上させることが期待できます。
当院では、ジルコニアインプラント治療に関するご相談や疑問に丁寧にお答えし、安全かつ効果的な治療をご提供しています。
ご興味のある方は、ぜひお気軽に当院までお問い合わせください。
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