身体を守る鼻呼吸 舌と呼吸の関係

   

前回までのお話で、お口に健康にとっても全身の健康にとっても唾液の力がとても大切であることはご理解いただけた事と思います。
体の水分が不足していると唾液の量も減ってしまいますのでこまめな水分補給も大切ですが、唾液が分泌しやすい環境にする事、お口を閉じて出てきた唾液を保持する能力もとても大切です。
この機能はお口周りの筋肉が担っていますが、コロナ禍のリモートワーク、ソーシャルディスタンス、マスク着用といった新しい生活スタイルは全てこの筋肉の低下を招く原因になり、臨床的にも多くの方が口呼吸になってしまっているのを実感しています。

鼻は副鼻腔と協調した高性能な空気清浄機として、ウィルスや雑菌などを濾過したり肺に行く空気の温度や湿度を調整しているだけでなく、粘膜から一酸化窒素ガスを放出して肺での血管拡張を促し酸素を吸収しやすくしています。

人は一日2万回以上度呼吸をしています。
実はこの呼吸を縁の下で支えているのが舌です。
ストローを想像してみて下さい。ストローの先が肺、もう一方の吸う側が鼻とします。
ストローの先に小さな穴が空いてしまって、仕方がなく指で塞ぎながら飲んだ経験は誰にでもあることと思います。
実は人間で言うとこの穴が喉、そしてその穴を塞いでいるのが舌です。

おわかりですか? 舌が下がっていると喉に蓋が出来ません。ですから舌は普段、舌の中央部をうああごにピッタリとつけた状態で立っている必要があります。
舌が正しい一にないと、前回お伝えした唾液の出口を塞いでしまう以外にも、体内の酸素不足やお口を乾燥させる口呼吸の原因にもなります。

舌は筋肉の塊ですが、舌の運動は舌と顎骨や頭蓋骨とつなげぐ細い筋肉や、喉にある舌骨とつながる筋肉などお口の周囲の様々な筋肉に支えられています。このためお口の周囲の筋肉の運動不足は結果として舌の位置を低下させてしまいます。
新しい生活で、会話が減ってしまった分、ジムでのトレーニングのようにお顔の筋肉も毎日体操をして筋肉を維持しなければ健康を維持できないのです。

 



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