正しいい口腔ケアの方法
読者の皆さんは口腔ケアの目的は歯のためだけでないことはすでにご理解いただいているかと思います。
正しい口腔ケアの方法は一言で言うと、『優しく満遍なく』です。
ところで私たちの歯は一生の間に何回位ブラッシングされるんでしょう?
1日2回のブラッシングで1本の歯を10回擦ったとすると年間で7300回、10年間で73000回、何と平均寿命までの85年間の人生で同じ表面が約60万回以上もこすられることになります。回数を考えただけでも優しく磨くべき理由はお分かりかと思います。
しかもこれが満遍なく出来ていれば良いのですが、実態は磨きやすい所は沢山磨かれどんどんすり減り、磨きにくい所では全く磨かれず虫歯や歯周病が進行して行きます。
虫歯や歯周病の予防にも、ブラッシング時の歯のダメージを最小化するにも、上下、歯の裏側、表側、背中側、噛む面などの自分なりの順番を決めて、『満遍なく』磨くことが大切なのです。
歯の外側を守っているエナメル質の厚さは一番薄い下の前歯で約0.6mm、この薄いエナメル質を一生の間に60万回以上も擦る事になります。
いくら柔らかい歯ブラシでもこれだけの回数をもゴシゴシ擦っていたらエナメル質が減ってしまうのは想像がつくことと思います。
今日からでも遅くはありません。歯は一生使う宝物です。長持ちするように丁寧に優しく、そして大切に磨いて下さい。
最後にもう一つ大切なこと、先ほど『歯がこすられる』という表現を使いましたがこれは誤った磨き方の表現です。
歯ブラシは毛の部分の弾力の跳ね返る力でプラークを除去する道具であってキッチンたわしの様に手の力こすって落とす道具ではありません。
歯ブラシを歯に押し付ける必要はありません。手の力は歯ブラシをまっすぐ動かすだけに使ってください。
このようにブラッシングすると 『釈迦(シャカ) 釈迦(シャカ)』と気持ち良い音をたてて優しい気持ちで磨けるはずです。
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